光回線の乗り換え手順|転用・事業者変更・新規契約の違いと解約順
光回線の乗り換え方式を転用・事業者変更・新規契約に分け、旧回線を解約する順番、申込前の確認メモ、止まる条件、切替後の完了確認まで整理します。
光回線の乗り換えでは、解約日を決める前に、現在の契約が転用・事業者変更・新規契約のどれに当たるかを確認します。手続き区分によって、承諾番号、工事、旧回線が終了する時点が違うためです。
転用や事業者変更の対象契約では、切替手続きと旧回線の終了が連動する場合があります。対象か確認せず旧回線を自己解約すると、正規の切替を利用できなくなるおそれがあります。一方、新規契約は新旧回線が別契約なので、新回線を実際に接続できてから旧回線を解約するのが基本です。
最初にすることは、契約書、請求明細、マイページのいずれかで現在の正式なサービス名を控え、現在の契約先と乗り換え先へ「今回の手続き名」と「旧回線を自分で解約する必要があるか」を尋ねることです。
手続き区分を最初に判定する
会社名だけで区分を決めず、現在と乗り換え先の正式なサービス名を照合します。同じ会社が複数の回線サービスを扱うことがあり、契約名が違えば利用できる手続きも変わるためです。

| 現在の契約と乗り換え先 | 手続きの候補 | 旧回線の扱い | 両社へ確認すること |
|---|---|---|---|
| フレッツ光から、フレッツ光設備を使う光コラボへ移る | 転用 | 先に自己解約せず、転用完了に伴う終了・継続範囲を確認 | 転用で受け付けるか、プロバイダ契約が別に残るか |
| 光コラボから別の光コラボへ移る | 事業者変更 | 対象契約では切替と連動するため、先に自己解約しない | 承諾番号の取得先、旧オプションの終了条件 |
| 上記の対象外、または区分を確認できない | 新規契約として確認 | 新回線の接続後に、旧回線を指定窓口で解約 | 工事日、設備条件、旧回線の解約窓口 |
NTT西日本のフレッツ光から光コラボへ移る場合、NTT西日本の転用案内では、契約者本人が転用承諾番号を受け取り、希望する光コラボ事業者へ番号を伝えて申し込みます。転用承諾番号の有効期間は発行日から15日間で、同社の案内対象では転用完了日が旧フレッツ光などの解約日です。
この15日間と解約日の扱いは、NTT西日本の当該案内対象に限った条件です。NTT東日本の契約や別の回線サービスへそのまま当てはめず、該当する発行元と乗り換え先の最新案内を確認してください。
光コラボ間の事業者変更について、NTTドコモの案内は、フレッツ光設備を使う光サービスからドコモ光・ahamo光へ移る手続きを、原則として新規工事をせず契約先を変更する事業者変更として説明しています。ただし、速度変更などで工事が必要な場合や、変更前プロバイダのIPoE廃止状況によって通信できない期間が生じる場合も案内しています。工事不要や通信無停止を、すべての事業者変更に共通する条件とは考えません。
現在のサービス名が分からない、両社の手続き名が一致しない、旧回線の終了方法について説明が食い違う場合は、申込も解約も止めます。両社から同じ区分と順番を確認できてから次へ進みます。
申し込み前の確認メモで見落としを防ぐ
手続き区分が決まったら、現在の契約先と乗り換え先へ確認した内容を一枚のメモに集約します。口頭案内だけで終わらせず、申込画面、メール、マイページ、請求明細など後から照合できる記録も残してください。

メモは次の4群に分けると、確認先の違いを見落としにくくなります。
- 契約情報:現在と乗り換え先の正式なサービス名、契約者名、設置住所、契約ID、承諾番号の発行元と有効期限
- 費用:契約解除料、工事費残債、撤去費、最終月の料金、新規工事費、事務手数料、特典の適用条件
- 継続したいサービス:固定電話番号、プロバイダメール、テレビ、セキュリティ、スマホや家族のセット割
- 日程と機器:工事日、切替日、機器到着日、接続情報、ONUやルーターの所有者、返却先と期限
解約条件は回線ブランドだけでは決まりません。auひかりの解約案内は、回線とセットで利用している各種サービスが解約に伴って利用できなくなる場合を示しています。これはauひかりの例です。自分の契約では、回線、プロバイダ、割引の各契約先へ終了・継続条件を個別に確認します。
固定電話番号、メール、テレビ、セキュリティ、セット割は、回線本体と終了条件が同じとは限りません。業務、学校、金融サービスの連絡先に電話番号やメールを使っている場合は、引継ぎ可否と変更順が確定するまで旧契約を止めないでください。
承諾番号の有効期間、料金、特典、返却期限は変更される可能性があります。本記事の公式情報は2026年7月23日に確認していますが、実際の申込時は発行元と各契約先の最新表示を優先します。
手続き区分別に申し込みと切替を進める
転用と事業者変更は、旧回線を自分で先に解約する手順ではありません。新規契約は新旧回線が別に動くため、新回線の接続確認を解約より先に置きます。

転用の場合
NTT西日本の案内対象となるフレッツ光から光コラボへ転用する場合は、次の順で進めます。
- 現在の契約が転用対象で、乗り換え先も転用として受け付けることを両社へ確認する
- 契約者本人がNTT西日本から転用承諾番号を取得する
- プロバイダ、メール、固定電話など、転用後に続く契約と別手続きが必要な契約を確認する
- 有効期間内に、転用承諾番号を乗り換え先へ伝えて申し込む
- 転用完了日に、インターネットと必要な付帯サービスを確認する
- 最終請求と各契約先のマイページで、終了した契約と残った契約を照合する
NTT西日本の公式案内では、転用承諾番号の受け取りと付加サービス変更は同時に申し込めません。対象サービスの変更は転用完了後、転用後の提供事業者へ申し込みます。NTT東日本や別契約では、該当する公式窓口の順序と期限を正としてください。
事業者変更の場合
- 現在の光コラボ事業者から事業者変更承諾番号を取得し、番号と有効期限を控える
- 乗り換え先へ事業者変更として申し込む
- 切替日、接続ID、IPoEの開始・終了条件、ルーター設定、固定電話の扱いを確認する
- 旧回線を自己解約せず、切替日に新しい契約で通信できるか確認する
- 旧事業者に残るプロバイダ、オプション、レンタル機器、工事費残債、最終請求を確認する
承諾番号の期限は発行元の表示を正とします。例として、他社光コラボからドコモ光・ahamo光へ変更するNTTドコモの公式案内では、事業者変更承諾番号の有効期間を発行日を含め15日間としています。この期限を他社発行の番号へ一般化せず、手元の番号と申込先の表示を確認してください。
同じ案内では、変更前プロバイダでIPoE方式の廃止が完了していない場合、IPv6通信を利用できず、インターネットを使えない期間が生じる場合も示されています。切替前に、旧プロバイダの終了日、新プロバイダの接続開始条件、ルーター設定の担当を確認します。
新規契約の場合
- 乗り換え先の提供可否、建物設備、管理会社や所有者の工事許可を確認する
- 新回線を申し込み、工事日または開通予定日、機器到着日、接続情報を確定する
- 固定電話番号など引き継ぎたいサービスの可否と手続き順を確認する
- 開通後、普段使う端末を有線またはWi-Fiで接続し、必要な用途で通信できるか確認する
- 接続できてから、旧回線を指定窓口で解約する
- 旧回線の撤去、機器返却、付帯サービス、最終請求を確認する
工事日が確定する前に旧回線の解約日を決めません。在宅勤務やオンライン授業など通信停止の影響が大きい場合は、新旧契約が重なる料金と、通信できない場合の代替手段を先に比べ、許容できる日程を決めます。
未確認事項があれば切替と解約を止める
承諾番号や特典の期限が近くても、重要条件が不明なまま申込や解約を進めません。確認先が分からない項目は、まず請求元または契約書に記載された窓口へ問い合わせます。

| 止まる条件 | 再開する条件 |
|---|---|
| 両社の手続き区分が一致しない | 転用・事業者変更・新規契約の同じ回答を両社から得る |
| 旧回線を自分で解約するか不明 | 切替連動か別途解約かを現在の契約先が回答する |
| 固定電話番号や付帯サービスの移行順が不明 | 各サービスの契約先から可否と順番を得る |
| 工事日、切替日、機器到着日がそろっていない | 接続確認できる日程を確定する |
| IPoE、接続ID、ルーター設定の担当が不明 | 旧・新の提供事業者から開始・終了条件と設定方法を得る |
| 解約費用、工事費残債、失効する割引を確認していない | 契約先ごとの金額または算定方法を確認する |
| 返却機器の所有者、返却先、期限が不明 | 機器ごとの返却案内を入手する |
解約費用を還元する特典を使う場合も、対象費用、必要書類、申請期限、受取条件を確認します。旧契約の請求明細や解約証明が必要なら、取得できる時期も控え、特典を受け取るまで保管してください。
期限内に確認が終わらない場合は、未確認のまま進むのではなく、承諾番号の再取得や申込日の見直しが可能か発行元と乗り換え先へ確認します。
切替後は通信・旧契約・請求を確認する
新回線の開通表示だけでは乗り換え完了ではありません。実際の通信、旧契約と付帯サービス、機器返却と最終請求の順に確認します。

まず、普段使う端末とサービスで通信を確かめます。
- 有線またはWi-FiでWebページを開ける
- 在宅勤務、動画、通話など必要な用途で通信できる
- 固定電話、テレビなど移行対象のサービスを利用できる
- 接続できない場合の問い合わせ先と、旧回線をまだ止めずに済む条件を確認する
次に、旧回線と付帯契約を確認します。ドコモ光・ahamo光から他社へ事業者変更するNTTドコモの公式案内では、一部の提携プロバイダは回線契約が解除されても自動解約にならず、月額料金や違約金が生じる場合があると案内しています。これは同社の対象契約の例であり、他社でも同じとは限りません。旧回線本体、プロバイダ、メール、セキュリティ、テレビ、割引を契約先ごとに照合します。
最後に、機器返却と最終請求を確認します。SoftBank 光の公式案内では、レンタル機器を期限までに指定先へ返却しない場合、違約金が生じると案内しています。返却対象、期限、送付先、送料、追跡番号の保管方法は、自分の契約先の最新案内に従ってください。
- ONU、ルーターなどを指定された方法で返却し、追跡番号や受付記録を残す
- 解約月、工事費残債、撤去費、機器未返却費を含む最終請求を確認する
- 特典申請に必要な請求明細や解約証明を提出し、受取完了まで記録を残す
- スマホや家族などのセット割が意図した契約へ切り替わったか確認する
新回線で必要な通信ができ、旧回線と不要な付帯契約が終了し、機器返却と最終請求の確認が済んだ時点を、乗り換えの完了とします。
よくある質問
- 現在の回線サービス名が分からない場合はどう確認しますか?
- 契約書、請求明細、マイページで正式なサービス名と請求元を確認します。会社名だけでは転用・事業者変更・新規契約を判定できないため、現在の契約先へ正式なサービス名を確認し、その名称を乗り換え先へ伝えて手続き区分を照合してください。
- 旧回線はいつ解約すればよいですか?
- 転用や事業者変更として両社が受け付ける契約では、旧回線を自分で先に解約せず、切替に伴う終了範囲を現在の契約先へ確認します。新規契約では、新回線を実際に接続できることを確認してから旧回線を指定窓口で解約します。付帯契約は別に残る場合があるため、個別確認が必要です。
- 固定電話番号を残したい場合、何を先に確認しますか?
- 旧回線を止める前に、現在の電話サービス名、番号の引継ぎ可否、移行先、申込順を現在と乗り換え先の両方へ確認します。回線の切替方式だけで番号の扱いを判断せず、電話サービスの契約先が示す順番に従ってください。